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モテずに死ねるかっ!!

-Can you die without attracting her?-

どんなときに恋愛感情は生まれやすいのか。

お付き合いの話 お付き合いの話-付き合う前

http://www.flickr.com/photos/39685874@N00/1559459834
photo by omnia_mutantur

f:id:t-dicek:20140920092713p:plain自尊心が傷つき、自信が揺らいでいるとき

現在付き合っている女性がいる人に、
恋人との馴れ初めについてこんな話を聞いたことがあります。


ひそかに憧れていた彼女が仕事上のミスをして上司から叱られ、
しょげているのを見て、お茶を差出ながら、
"元気出してください、君らしくないですよ"と声をかけたら、
その帰り道にその彼女から食事の誘われたことがきっかけでお付き合いするようになった。

という男性がいました。

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何か失敗をして自尊心が大いに傷ついたときに、
人からあたたかい態度を示されたら、その好意は身に沁みて嬉しいに違いありません。

日頃、仕事場では女性でも、
自尊心が傷つき心のエネルギー水準が低下しているときに、
誰かに優しく支えてほしいという弱気の欲求が頭をもたげてくるものです。


そんな心理状態のときに優しい態度を示されたりしたら、
いつものように冷静な気持ちではいられないはずです。


近づいてくる相手に対して感じる魅力の程度は、
そのときの自尊心の状態に左右されるといってよいでしょう。


f:id:t-dicek:20140920092713p:plain自尊心へのこだわりがプラスに働くとき

自尊心をくすぐられたときと、傷つけられたときとでは、
自分に好意的な相手に対する態度がどのように違ってくるのでしょうか。


男性学生を対象として、
ある知能テストの結果を使った実験があります。
ただし、この知能テストの結果は偽物で、
半数のモノには良い結果が知らされ、
残りの半数の者には悪い結果が知らされます。


その後、被験者たちの男性に対する関心度を調べるという実験です。


結果は、成績がよいということによって自尊心がくすぐられた女性は、
イケメンにしか興味を示さないのに対して、
成績が悪いということによって自尊心を傷つけられた女性は、
イケメンでもない相手に対してもかなり興味を示したということでした。


またある心理実験では、似たような結果が出ています。
面接を受けるために待合室で待っている女子学生に、
ある男子学生が偶然を装って近づき、面接のことや実験者のことなどを話します。
次第に個人的な話題に移っていき、彼女にデートの誘いをして去ります。


この間約15分です。


それから面接が始まりますが、まず初めに性格テストを行います。
そして、その結果のプロフィールを手渡しながら、結果について話し合います。
その話し合いの中で、実験者は先ほどの男子学生に対する印象をさりげなく尋ねるのです。


ただし、被験者は2郡に分けられていました。


1群の者は、性格テストの実際の結果に関係なく、
非常に肯定的な診断結果を渡されました。
そして、意思が強く、独創性があり、
柔軟性があり、成熟しており、感受性が強いなど、ほめたたえられました。


他方の群は、否定的な診断結果を渡され、
かなり辛辣にけなされました。


この2つの群の女性たちを、、
デートを申し込んできた男子学生に対する態度を比較してみると、
自尊心を傷つけられた女子学生は、
その男子学生に対する好意を明らかに示したのに対し、
自尊心をくすぐられた女子学生は何とも思っていないという結果が出ました。




f:id:t-dicek:20140920092713p:plain相手の好意に気付いた時に素直に喜べる人、喜べない人

こうして自尊心が傷つけられたときほど
相手の好意を受け入れやすいということが明らかになりました。


自信を持って入るとき、好調の波に乗っているときには、
なかなか人を近づいてくる人を歓迎する気にもなれません。


ただし、自尊心が普段から高いのか低いのかということ、
それが一時的に高められているのか低められているのかということとは、
区別して考えなければなりません。



先ほどの実験結果から言えることは、
自尊心の高い人であるか低い人であるかに関わらず、
自己評価がぐらいついているときには、
自分を高く評価してくれる人の好意に応えやすくなるということです。


それは決して自尊心の低い人の方が、
高い人よりも相手の好意を受け入れやすいということではありません。
よく言われるように、
相手からの愛を素直に受け入れたり、人を愛したりするためには、
まず自分に価値を感じていることが必要です。


自分をあまりに低く評価している人は、もし相手から高く評価されても、
それを素直に受け入れるということは、やはり難しいかもしれません。
むしろ、自己評価の高い人の方が、
ある意味での余裕があり、相手の好意に対して卑屈になったり、疑ったりすることもなく、
素直に受け入れられることができるのではないのでしょうか。


他者から好意的な評価を受けた場合に起こる反応を
一口にまとめるのはとても困難なことです。
しかし、次の2つの相反するメカニズムが同時に生じると考えると、うまく整理できます。


第一に、自尊心の高い人が他者から好意的な評価を受ける場合、
それは自己認知と一致するために受け入れやすいでしょう。


一方、自尊心の低い人が好意的な評価を受ける場合は、
それは自己認知と矛盾するため、なかなか受け入れられないという面があります。


第二に、自尊心の高い人は自己評価が安定しており、
人から好意的な評価を受けるのは確かに気分はよいでしょうが、
それほど大きく動かされないと思われます。


一方、自尊心の低い人は他者からの好意的評価に対する渇望状態にあるため、
好意的評価を受けるということは大きな報酬となるはずです。


以上の2つのメカニズムが複雑に絡み合って、
具体的な反応が出てくると考えられます。
概して相手の好意を受け入れやすいのは自尊心の高い人の方ですが、
実際それほど大きく影響されることはありません。


一方、自尊心の低い人は、
相手の好意を素直に受け入れて大いに喜ぶこともあるけれども、
逆に強く反発することもあり、それは状況次第と言えそうです。