読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

モテずに死ねるかっ!!

-Can you die without attracting her?-

映画「ジャンヌ・ダルク」に見た僧侶系男子!

モテる男性 モテる男性-恋愛映画

ジャンヌ・ダルク Blu-ray

f:id:t-dicek:20140920092713p:plain文武両道の騎士

久しぶりにミラ・ジョボビッチの主演映画『ジャンヌ・ダルク』を見ました。
この映画、最後はとても悲しい結末が待っているわけですが、とてもテンポよくジャンヌ・ダルク生涯を映画化できているなぁ、という感想を持ちました。

戦争物なので、大半は戦闘シーンがクローズアップされており、いろんなカメラワークがあって、戦闘シーンの映像は見て飽きませんね。

また、ジャンヌ軍の中の屈強な戦士たちもそれぞれのキャラがしっかり表現されていて、時にはシリアスに、コミカルに表現されているのも面白かったです。一つ一つのセリフや仕草から、こんな奴ら実際に居たらいい奴だろうなぁ、っていうのが伝わってくる。それが、男たちの中で戦う一人の女性・ジャンヌをより輝かせている、そんな印象でした。

中でも、こいつは光ったという役がシャン・ドーロン。
シャン・ドーロンは、ミラ・ジョボビッチの主演映画『ジャンヌ・ダルク』で登場する一人の騎士です。王太子シャルルに仕え、粗野でやかましい男達が多い中、物静かで一見気が弱そうに見える青年です。

シャルルの命令でジャンヌ・ダルクのお守役を務めます。
当時の騎士では珍しい、文字も書くことがき、弓も引けるという文武両道派の逸材です。

f:id:t-dicek:20140920092713p:plain文武両道の騎士

ジャン・ドーロンは登場した時から、何をしていてもずっと何かを考えているような印象を抱かせる青年です。

非常に真面目な性格で、遊びやユーモアには縁が遠く、王太子に謁見に来たジャンヌを騙してやろうという、王太子や彼の家臣らの意地悪なお遊びにも消極的でした。
いつも静かで、声を荒げる事はめったにありません。

この映画の原作「ジャンヌ・ダルク」の小説には、彼を”聖人のような男”と表しています。

そんな彼が、王太子の命令でジャンヌのお守役となりました。
ジャンヌは男顔負けに猛々しい性格で、しかもヒステリー。すぐにプッツンして周りを驚かす行動をとります。

ジャン・ドーロンは、そんな彼女に振り回され続けますが、辛抱強く彼女についてゆきます。

映画ではそれほど顕著に描かれていませんが、ジャン・ドーロンはジャンヌに少なからずの恋心を抱いていたようです。

映画の後半、凱旋を果たしたジャンヌは、再度出陣を試みますがシャルルから許可が下らずやきもきしていました。そんな彼女に、ドーロンは「わたしにできることは?」と訪ねます。「私にできることならなんでもしましょう」と。

私の妻はこのシーンが大好きだそうで、これにはキュンとしたと何度も話しています。なんて大きな男なんだろうと感動しました。

私が最も好きな彼のシーンは、ジャンヌがヒステリーを起して剣で自分の髪を切ろうとした時。ジャン・ドーロンが珍しく声を荒げ、その剣を取り上げて彼女を諌めたシーンでした。そして、「髪を切りたいのなら私が切ります」とジャンヌの散髪役を申し出ます。
ジャン・ドーロン、カッコいい!と、このシーンには一番ぐっときました。

f:id:t-dicek:20140920092713p:plainシャン・ドーロンは僧侶系男子??

この映画では、粗野で行儀の悪い男性ばかりの中、彼は正反対と言っても過言ではないくらい行儀が良く、物静かな青年です。

勿論、他の男性と同じく戦場に出るので血や泥にまみれまくりますが、何故か”清い”のですね。
たぶんそれは、彼のかもしだす僧侶的な空気が理由だと思います。
(少し前に僧侶系男子というものが女性から人気が出て、話題になりましたよね。)

映画でも、ああいった空気感をかもしだせる男性は少ないと思います。現実なら余計ですね。
いい意味で、すれていない。悪く言うと純粋で真面目すぎるのですが、彼の長所はそうった欠点を補って余りあると思いました。

ジャン・ドーロンを演じられたデズモンド・ハリントン氏は知的でシャープな印象を与える美形です。それもまた、ジャン・ドーロンの役柄とマッチしてより素敵に見えたのかもしれません。
ジャン・ドーロンの魅力は、その容姿を置いて語れば、まず誠実さにあると思います。誠実、これは人としても男性としても大事です。

そして、我慢強さ。映画を御覧頂いたら分かると思いますが、あのイケイケどんどんなジャンヌについていけるくらいの忍耐力の持ち主はそうはいないでしょう。

そして、優しく面倒見がよい性格です。
彼が、まだ歳若く戦場慣れしていない従者が武器を胸に抱えて眠っているところ、起こさないようにそっと武器を外して置いてやるというシーンは胸にきました。

f:id:t-dicek:20140920092713p:plain頼りがいのある男性になりたい。

ジャン・ドーロンは、ジャンヌにとって父親や兄のように、保護者的な存在です。彼自身も有能な騎士の一人でありながら、とにかくジャンヌを守ろうと必死についてゆきます。

戦場はまぎれもない男社会で、将軍たちは当然、最初ジャンヌを邪魔者扱い。そんな男どもにジャンヌはヒステリーを起し、その度に珍プレーというか、奇行を繰り返し周りの度肝をぬきます。

そんな彼女に辛抱強くついてゆき、時に諌めるのが彼の役目。
一言でいえば、安全パイとして見られてしまう男性なのでしょう。

恋愛対象としては意識されにくい、非常に損な役回りだとは思うのですが、女性にとって実は最もパートナーに向いている男性であるとも言えるでしょう。中世フランスに限らず、今の日本もまだ男社会です。そんな中で生きて働く女性にとって、頼りになる優しい男性は最高の、かけがえのない存在になるはず。


とはいえこれは映画なので、世の男性に、この映画のジャン・ドーロンのような男性になってくれ!なんて酷な事は望めません。

しかし、彼を映画で見るたび、こんな人が現実で傍にいてくれたらどんなに心安らかな日々が送れるだろう・・・と考えてしまうのも確かです。

ただ、残念なことに、最近の若者の恋愛傾向として年上の女性を好む方が増えてきているようです。

『甘えさせてくれるから』とか、『頼りになるから』『引っ張っていってくれるから』というのが主な理由だったと思いますが。これでは、ジャン・ドーロンとは間逆の存在になりかねませんね。個人的意見ですが、何とも情けない気がします。

女性が『料理も掃除も嫌いだから、家事全般上手で、美味しいご飯を作ってくれる男性がいいわ』なんて平気でインタビューに答えているのを聞いたのと同じくらい情けない思いです。

年上受けするのもいいですが、頼りがいがあって優しい男性。やっぱり、これを目指していきたいですね。