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モテずに死ねるかっ!!

-Can you die without attracting her?-

相手に自分の気持ちを伝える、舟を編む

舟を編む 通常版 [DVD]
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f:id:t-dicek:20140920092713p:plainそういえば最近ラブレターなんて聞かないね。

あなたはラブレターを書いたことはありますか?ラブレターなんて時代遅れ、なんて思う人がいるかもしれませんが、ラブレターも相手に自分の気持ちを伝える一つの手段です。
そんな人たちには「舟を編む」という映画を観てください。


2012年に本屋大賞を受賞し、その翌年、2013年に石井裕也監督により映画化された作品『舟を編む』。「マジメって、面白い」というキャッチコピーのもと、日本の一大映画祭典である日本アカデミー賞で最優秀作品賞をとり、他にも6部門で最優秀賞をとりました。


実はあの世界的な映画イベントのアカデミー賞にも、日本代表として選出されるほど、評論家の方々からも高い評価を誇っています。今回はそんな『舟を編む』のあらすじそしてお気に入りシーンを紹介していきます。

f:id:t-dicek:20140920092713p:plain舟を編む』ってどんな映画?

前述した通り、2013年に映画化された本作品の原作は小説。あの『風が強く吹いている』で有名な小説家・三浦しをんにより執筆された作品です。出演俳優もとても豪華で、本名通り「マジメ」な生活で人とのコミュニケーションが苦手な馬締光也(まじめみつや)を演じるのは俳優の松田龍平。偉大な俳優である松田優作を父に持ち、弟には同じく俳優の松田翔太をもつという超俳優一家の長男で、ドラマ『あまちゃん』や映画『アヒルと鴨のコインロッカー』などにも出演する実力派俳優さんです。


また、そんな馬締が恋に落ちる料理が上手な板前修業中の林香具矢(はやしかぐや)を演じるのは宮崎あおいさん。清廉潔白でありなおかつ一本しっかりとした芯をもっている香具矢を見事に演じ上げています。脇役にも、軽薄だが実は仲間想いな同僚にオダギリジョーやその相手役に池脇千鶴をおくなど、かなり見応えのある一作となっています。

f:id:t-dicek:20140920092713p:plain舟を編む』 あらすじ

 舞台は1995年の日本。玄武書房の営業部で働く馬締光也は対人コミュニケーションの低さからあまり成績をあげられず、会社内でも少し浮いた存在となっていました。そんなところ同じ会社の違う部署から一人退社することになり、人材探しに来ていた人の目にとまります。


その部署というのが、その後の仕事先となる辞書編集部であり、「右を定義せよ」という問題に上々の答えをだし、辞書編集部配属に。実は馬締は大学院で言語学を学んでいたため、言葉に関してかなりのセンスをもっているのです。はいって早々お仕事は今を生きる辞書「大渡海」を作るというもので、その後15年「大渡海」完成へ向けてお仕事をしていくという話。


辞書編集部にはいった当初、コミュニケーションを苦手としていた馬締ですが、部長である松本の熱意そして言葉のもつ意味というものに心を動かされ仕事に身を投じていく。一方で、住んでいるアパートというより宿舎という感じのところで一人の女性と出会います。それが香具矢であり、彼女は大家の孫で大家の体を心配してその宿舎に引っ越してきたという。そんな香具矢に一目惚れし、その様子は部内に知れ渡る。


それを見た松本は「恋」の語釈(意味)を馬締に頼むのです。香具矢は板前の卵で、芯のあるしたたかですが、女の板前ということで悩んでいたり、時折憂いを帯びた表情をしたりしと、不思議な女性でもあります。そんな香具矢と語録集めと称してデートにいったり、一緒に観覧車にいったり、何かといい雰囲気の中、ついに告白を決心する馬締。


しかし、辞書を扱う身でありながら、自分の想いをまとめられない馬締は、毛筆で思うままに手紙をかきます。それを同僚の西岡に見せると、「読めない」と言われるが、もし読みたいと思うのなら、誰かに頼んだりしてでも読むだろうというアドバイスを受け、ついに香具矢に手渡します。


後日、受け取った香具矢の帰りを玄関先で正座し待つ馬締。そこに香具矢が帰ってきます。待ちに待った彼女の顔はなんだか怒っているようで、返事をきこうとすると「読めなかった」 の一言。学もないと馬鹿にされているのかと思った、と。


西岡の言葉が脳裏に浮かぶ馬締に香具矢はさらに続けますが、それは前の言葉とは違うもので、「だから読んだよ」と。西岡の言った通り、香具矢は板前の大将に頼み、代わりに読んでもらったという。その上で、口で言ってという香具矢にやっとの想いで、「すきです」と告げる馬締。こうして二人は結ばれ、馬締の受け持っていた「恋」の語録には、「ある人を好きになってしまい。寝ても覚めてもその人が頭から離れず、他の事が手に着かなくなり、身悶えしたくなるような心の状態。成就すれば、天にものぼる気持ちになる。」という語釈をつけるのです。


 それから十数年の時が経ち、二人は夫婦になるわけですが、「大渡海」の作成もついに佳境に入ります。発足当初よりも作業員は増えましたが、当時の部長松本が退職し、病気になってしまいます。松本の意思を継いだ馬締は松本が生きてる間に「大渡海」と完成させる約束をしますが、はたして間に合うのでしょうか?




f:id:t-dicek:20140920092713p:plainラブレターを渡すシーン、言葉しか

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伝えられないものもある
そんな物語の中で、私がおすすめするシーンは馬締が香具矢にラブレターを渡すシーンです。

 ネットが普及している今でこそ、ラブレターなど時代遅れだし、告白は面と向かって、という方が多いかと思いますが、相手に気持ちを伝えようとすることに手段は関係ないのだと思います。


大事なのは好きという気持ちであって、手段ではないのだから。最もこの時代だとネットはまだ家庭内に出回ってもいませんし、ラブレターのロマンというのはまだまだ残っていたのかもしれないですね。言葉に携わるものとして(コミュニケーション下手というのもありますが)、手紙を伝える手段に選んだ馬締。またそれを一蹴しないで真剣な面持ちでうけとる香具矢。静寂の中一歩前進する関係性に息をのんだ瞬間でした。


 なぜこのシーンかというと、馬締の好きという気持ちがとてもよく出てるからで、後の口で言うシーンよりも、馬締は手紙の方がいいなと思ったからでもあります。告白の仕方に少し戸惑ったり、悩んだりするのは当たり前だと思うのですが、やっぱり前述した通り、好きという気持ちには変わりないわけです。もし口で伝えられる自身がないのであれば、手紙で。


むしろ手紙の方が一手間加えてあり、また一字一句丁寧に心こめて書いてくれたんだなぁと心躍る女性も多いはずです。そのあとに改めて好きと伝えても良いわけですし!人を好きになるということに真摯に向き合う馬締の姿に感動しました。


どうでしたか?好きを伝えることを恐れない!好きという気持ちのすばらしさを実感した映画でした!二人の夫婦像などもとても憧れる描写が多く、気になった方はぜひ見てみてください!きっと好きな子に伝える勇気がもらえますよ。

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